vccwでWordPressの仮想開発環境を導入する

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vccw

vccwはWordPressの開発環境を作成するためのツールです。
一から独自に作られたアプリケーションではなくVagrant(Virtualbox)を利用してWordPressに必要なアプリケーションを導入するのでVagrantに慣れている人であれば簡単にインストールや設定のカスタマイズを行う事が出来ます。
http://vccw.cc
github

vccwの中身

vccwはWordPressを起動するのに必要であるPHPやMySQLなどを一度にVagrantを使ってVirtualBoxにインストールしてくれます。インストールされるアプリケーションやバージョンについての詳しい内容はvccwのサイトで確認する事が出来ます。
What’s Installed/vccw.cc

仮想環境でWordPressを使う理由

開発環境として使う

WordPressでテーマのカスタムやプラグインの開発を行う際にはレンタルサーバーを借りて行うなどの方法でも可能ですが、その場合にはコストもかかる上にファイルの更新のたびに一々回線を通して通信を行う必要があります。WEB上で公開する必要の無い段階のサイトではそれは無駄でしかないため、ローカルに仮想環境を用意したほうが開発をスムーズに進める事が出来ます。

テスト環境として使う

セキュリティの観点からWordPressの運用においては定期的なアップデートが大切になりますが、Wordpress本体やプラグインの更新(または追加)をした時にアップデートの内容によっては不具合が発生する恐れがあります。その際に本番環境でいきなり更新を実行していた場合には実際に公開しているサイトがダウンしてしまいます。そうした非常にまずい事態を避けるためには理想を言えば本番と同じ環境のテストサーバーを用意するのがベストですが、コストなどの問題でテストサーバーを用意する事が難しい場合でも環境を似せた仮想環境で不具合が無いか事前に確認をすればリスクを減らす事が出来ます。

事前の準備

vccwにはVagrantとVirtualBoxが必要なので事前にインストールしておく必要があります。
それぞれ必要なバージョンはこちらから確認できます。
Vagrant(&VirtualBox)で作る仮想開発環境/Koltatt

Vagrant-hostupdater

Vagrant-hostupdaterはVagrantを起動した時にホストOSのhostsに自動的にゲストOSのホスト名とipアドレスを登録してくれるVagrantのプラグインです。vccwはデフォルトでゲストOSのホスト名を設定してくれているのでプラグインをインストールしておきます。

$ vagrant plugin install vagrant-hostsupdater

ホスト名とipアドレス名はVagrantfileに記入します。

config.vm.hostname = “host.name”
config.vm.network = :private_network, ip: "192.168.33.11"

vccwは初期設定ではデフォルトのホスト名はvccw.devとなっているのでVagrantを立ち上げた後にホストOSのブラウザからhttp://vccw.devと入力するとWordPressに接続が出来ます。
またホスト名やipアドレスの値を変更したい場合にはprovisionの中にあるdefault.ymlをVagrantfileのあるディレクトリにコピーしファイル名をsite.ymlに変更した後任意のホスト名やipアドレスに変更してください。

$ cp procision/default.yml site.yml
hostname: vccw.dev
ip: 102.168.77.32

vagrant-hostsupdater/github

VagrantのBoxとvccwのダウンロード

VagrantにBoxを追加

Vagrantのコマンドからvccw用のBoxを追加します。

$ vagrant box add miya0001/vccw

vccwのダウンロード

vccwはvccwのサイトからzipかtar.zip形式でダウンロード出来るので任意のディレクトリにダウンロードして展開します。

$ mkdir vagrant
$ cd vagrant
$ wget https://github.com/vccw-team/vccw/archive/2.21.0.tar.gz
$ tar zxvf 2.21.0.tar.gz
$ cd vccw-2.21.0

vccwの起動

vccwのダウンロードと展開が完了したらVagrantを起動します。

$ vagrant up

プロビジョニングが済んで起動が完了したらホストOSのブラウザからhttp://vccw.dev/wp-adminに接続します。IDとパスワードは初期設定では両方ともadminになっていますが、site.ymlから設定出来るので気になる方は任意のIDとパスワードに変更する事が出来ます。

ログインするとお馴染みのWordPressのダッシュボードに接続されます。

共有ディレクトリ

環境構築が済んだあとはwww/wordpressが共有ディレクトリに設定されているので、ホストOSからディレクトリを開けばそのまま使い慣れたエディタで直接WordPressのテーマなどの編集をガシガシ行う事が出来ます。