シンプルでカッコイイLinux elementaryOS

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はじめに

今年の4月にubuntu16.04LTSがリリースされたので普段使っているGNOMEのubuntuをそろそろアップデートしようかと思ったのですがオーソドックスなubuntuにもちょっと飽きてきたしどうせバックアップ作業なんかが必要になるなら、このタイミングでディストリビューションごと変えてみようかと思い良さそうなのはないか調べてみました。

elemntaryOS

elemntaryOSはMacOS XのようなGUIを備えたシンプルなLinuXディストリビューションです。ubuntuと考えると外観は他のGUIと比べて個性が強いデザインですがベースは変わらないのでリポジトリなどは共通なものが利用できます。また開発においてユーザーの個人情報などの収集を極力行わず広告収入にも頼らないという運営方針を採用しています。
公式サイト

要求スペック

バージョンが0.3 Freyaの時点で必要なスペックは以下の通りです。

  • Intel Core i3 または互換性のあるデュアルコア 64ビットプロセッサー
  • 1GBのシステムメモリ(RAM)
  • 15GBのディスク容量
  • インターネット接続

要求スペックは公式サイトから確認できます。

インストール

今回は使い勝手の確認だけなのでVirtualBox上で起動しました。
仮想環境上での作動のため実機での動作とは異なる部分もあるかもしれません。
VirtualBoxで仮想環境(ubuntu)を作ってみる/Koltatt

ダウンロード

elementaryOSのサイトにアクセスするとトップページに$5,$10,$25,カスタムという項目と共にelementaryOSを購入すると表示されるので一見するとお金を払わないと利用できないと思ってしまいますが実際にはカスタムで0を入力すると無料でダウンロードする事も出来ます。
あまり見ない形の寄付の募り方で、無償で入手出来るOSSのソフトウェアをこういった形で表示する事には議論もあるようですが広告収入などに頼らずに寄付のみで開発・運営していくという思想が強く反映された形になっています。

インストール

ISOファイルをダウンロードした後に起動ディスクを作成しブートローダーで読み込むとインストーラーが起動されます。
インストーラーはubuntuとほぼ同じなのでubuntu向けの解説サイトなどを参照すれば迷う所は少ないと思います。指示にしたがってパーティションやアカウントの設定を行いインストールが実行された後に再起動すればデスクトップが表示されます。

トップページ
デスクトップ

日本語設定

インストールは問題なく実行できましたが日本語入力に問題があると困るので設定の確認をしておきます。
まずOSの表示を日本語にするためにSystem settingsのLanguage&Regionから言語を日本語に設定します。
設定の変更後一旦ログアウトしてから再度ログインするとOSのメニューの表記などが日本語になりますが、まだ入力が日本語に対応出来ていないので次にインプットメソッドを追加します。

//ターミナルからインプットメソッドを追加
$ sudo apt-get install -y fcitx fcitx-anthy fcitx-mozc

インプットメソッドはSystem settingsからは設定出来ないのでインストール後は画面の右上に表示されるキーボードアイコンからインプットメソッドの設定を行います。

設定後は日本語入力も出来たので日本語の対応は問題ないようです。

日本語入力
日本語入力

と思ったらデフォルトのテキストエディタであるScratchで日本語入力が出来ません
試しにAtomをインストールして試してみたところ無事に日本語で入力出来るのでどうやらScratchにある問題のようです。個人的には普段はAtomを使っているので問題ないと言えば問題ない不具合ですがシンプルですぐ使えるのが売りのOSなのにデフォルトのテキストエディタが日本語に対応してないのはちょっとマイナスポイントだと思います。

リポジトリの追加

elementaryOSはリポジトリの設定も必要な分だけの設定になっていたのでubuntuの開発元であるCanonicalのリポジトリの追加も試しておきます。
リポジトリの追加はアプリケーション一覧からソフトウェアの更新を選択し、設定から他のソフトウェアタブを選びCanonicalパートナーを選びチェックをします、すると再起動を要求されるので今すぐ再起動を実行します。
再起動後にapt-getのアップデートを実行してみましたが、無事に実行されたのでリポジトリもubuntuと同じものが使えるようです。

$ sudo apt-get update

Midori

elementaryOSはMidoriというあまり聞き慣れないブラウザが標準でインストールされています。
MidoriはWebKitを搭載しているシンプルで軽量なのが特徴のブラウザで、名前の由来はどうやら日本語の「緑」から来ているようです。
elementaryOS専用のブラウザというわけでは無いようですがサイトをみる限り同時に開発されているようなのでOSの名前に合わせたエコなイメージでつけたんでしょうか。

ちょっと触った限りではブラウザとしての出来は悪くない、というかシンプルなだけに普通にサイトをみる分には問題は無いという感じです。またソフトウェアセンター経由でFirefoxなどのもっとポピュラーなブラウザをダウンロードする事も当然可能なので特に困ることはない思います。
最近のブラウザは多機能な分メモリを食うのでシンプルなブラウザをもう一個入れておくというのもありかもしれません。

感想

新しいディストリビューションを選ぶにあたってサブのノートに入れて使うつもりなので、一通り触ってみて機能に不足も無さそうだしシンプルで見た目がかっこいいelementaryOSもありだなという感じです。
普段ノートPCでマルチメディアやゲームを利用する事がほぼないので検討していく中で「余計な機能は本当にいらない」というのが解ったのも収穫でした。
OSとしては日常で使う機能は揃っているのでPCに慣れていない人にも勧めやすそうですが、それだけにデフォルトのメモ帳が日本語に対応していないのがちょっと残念です。簡単に設定出来るやり方が分かればいいんですが。